突然ですが、今日から夢女子になることにしました。

成人済み夢女子が もっと生きやすく方法を 考えて発信します

自分の中の推しと会話して ストレスを解消する方法

こんにちは!

私生活がばたばたしていたり、話したいことをTwitterのツリーで流して満足してしまったりで、久々の投稿になりました!


こちらの記事は Twitterにて 「癒やされるし自己肯定感高まっていいよ!」と
おすすめしていたストレス解消法の詳細です。

題して、「自分の中の推しと会話して ストレスを解消する方法」(そのまま)。


使うものは3つ、

スマートフォン(またはボイスレコーダなど声を録音できるもの)

②作業用BGM

③自分を肯定してくれる存在(推しや好きなキャラクターなど)

です。

 

自分と推しの会話を聞く

ネガティブなことが頭から離れなかったり なんとなくモヤモヤが取れない時は、
「推しに相談に乗ってもらっている」という体で、スマホに話しかけ、録音→再生しながら文字起こしして情報整理します。

 

思考が整理できて 問題が解決するかもしれないし、後から聞き直すと「推しと自分が会話している」様子を客観的に聞けて不思議な感覚です。Twitterでフォロワーさんに言われて気付いたのですが、ラバー・ダッグデバックに少し似ているかもしれません。

馴れてくると比較的楽しいし癒やされます。

「想像上で会話するなんて……」という抵抗がある方には 消費カロリー大きめかも(わたしも初めはそうでした)。

重めの悩みで雁字搦めな方に特におすすめです。

 

悩み相談は カウンセラーさんなど プロの方にお金を払って聞いてもらったり親しい人に聞いてもらうのが最も効果があると思うのですが、常に誰かに相談できる方ばかりではないと思います。ひとりでストレスを解消したい方に お試しいただければと思います。

 

ひとりでできる ストレス解消法

わたしがよく使う ひとりでできるストレス解消法は主に3つです。今回は③について詳しくお伝えします。

①水性ペンで紙に悩みを書いて水に流す
②紙に悩みを書いて火で燃やす
→①②は手軽にひとりでできるので 手早くストレス解消したいときや
軽いモヤモヤの場合はおすすめです。②は火の始末にお気をつけ下さいませ……! 特に、風が強い日に屋外でやると 炎が上がり危険です。

③推しに悩みを相談する体で話し、録音する
→今回お伝えします。

 

手順


①~⑤の手順で進めます。
途中で気が晴れてすっきりした場合は途中でやめてOK!

①準備するもの

 3つあります。

(1)スマートフォンなど音声を録音・再生できるもの

(2)リラックスできるBGM

流していて気が散らないものが良いです。歌詞の入っていないインストやクラシック、波の音や雨の音などのSEもよいかもしれません。わたしは澤野弘之さんのインスト曲を使っていました。

※個人的に気分が上がるのと、「わたしは何を……?」と我に返らなくて済むため使っていましたが、必要ない方は用意しなくてOKです。

(3)自分を肯定してくれる存在

好きなアイドル、オリジナルキャラクター、漫画やアニメのキャラクターなどなんでもOKです。

必ず、あなたを肯定してくれる、という設定でお願いします。

 

②推しに相談する(せざるを得ない)シチュエーションを考える

なんでも構いません。推しに相談するシチュエーションを一つ決めて下さい。

例えば、『推し=よく相談に乗ってくれる幼なじみという設定』『推しが電話相談のアルバイトをしている』『推しに悩みを話さないと出られない部屋に閉じ込められた』等がおすすめです。

 

③BGMを流しつつ、自分の悩みやモヤモヤしていることを推しに相談します。

設定にそって、推しに相談する体で話します。推しであれば どういう回答をくれるか 脳内で想定し、それに返す形で会話を続けます。
自分の中で悩みが一段落つくまで続けます。

話し終わったら録音を止め、データを保存してください。

 

<ポイント>

・何故自分が悩んでいるのか? 「なぜ?」を繰り返して悩みの原因を分析します。

・原因らしきものがわかったら、「わかってえらい!」と推しに褒めてもらって下さい。
・原因がわからず詰まって締まった場合、推しに「俺・私・僕 はそんな○○(自分)も良いと思う!」と言わせてしまってOKです。愛は全てを救うので。

 

④ ③の音声データを文字に起こす
自分の台詞【※音声あり】と推しの台詞【※音声なし】(思い出すor忘れた場合、聞き直しながら考える)を台本形式で書き起こします。

スマートフォンのメモアプリやPCのメモ帳に書くも、手書きでノートや手帳に書くもよし。

推しが喋っていた内容が思い出せない場合は もう一度考えて別の言葉を入れてOKです。
内容がかたまってきたら台詞を一部変更したり、小説みたいにモノローグを入れるのも効果◎。気が乗ってきたら小説にしたり、絵をつけてみても良いと思います。
書いているうちに何に悩んでいるのか整理され、すっきりします。

 

(例) 昔、わたしが作った文章(グレー字部分)を全文掲載します。例文が欲しい方はご参考にどうぞ。わかる人にしかわからない単語が出てくると思いますが 例文ですのでスルーをお願いします。

 

~例文はじまり~

 

【設定・前提事項】
・推しと「一番他人に見られたくない記憶を見せないと出られない部屋」に入れられ、記憶を見られて部屋の扉が開いた
※自分の口から悩みを説明したくないのでこういう設定を使いました。フリー素材。
・容姿を貶されて傷つく自分にモヤモヤしている
・推しの名前を#推し#、自分の名前を#名前#とする

 

「……開いたな」
「開いたね」

 まだ身体の震えが止まらない。

 自分の一番他人に知られたくない記憶を、私が最も呪わしく思っている記憶を知られてしまった。勿論、私の隠していたことなど、神様である彼らにとっては取るに足りないことだろう。
 けれど、そんな小さなことで繰り返し傷つく自分を知られるのが嫌だった。どんなに傷つこうが平気な表情をしていたのはただの虚勢で、本当はいつも心がばらばらにされる気持ちがしていたなんて、知られたくなかった。大した人間でもないくせに、プライドばかりが高くて嫌になる。けれど、弱い部分を受けいれられない自分を暴かれることが一番辛い。このまま逃げてどこにも居なくなってしまいたいほどに。
 けれど、同時に理解もしていた。そろそろこの呪いを昇華できなければ自分が辛いだけだと。

「#名前#」
「なにかな?」
「大丈夫か?」
「なにが?」

 努めて明るく返事をしたつもりだったが、やはり声のトーンはいつも通りとはいかなかった。
 そこそこ長い付き合いになる彼は、心配そうな表情でこちらの顔色を伺っている。
いっそ、いつも自分がするように、そんなことで悩んでいたのかと笑い飛ばしてくれたらよかったのに。

「見てしまってすまない」
「ううん、こちらこそ……くだらないものを見せてしまってごめん」
「くだらないとは思わない。人はこちらが想像もつかないことで傷つくこともある」
「うん……もう、こんなことで傷つくなんて止めなきゃって、わかってるんだ」
「他人からの評価がそんなに怖いか」
「いいえ。でも、惨めになる。自分が馬鹿みたいなことで傷ついて、こんなにも弱いって、突きつけられた気分になる」
「惨め、か。俺からすれば人は元来か弱いものだ。傷つけられれば痛いし悲しい。そういった感情はとても人間的で自然だ」
「そう、かなぁ……はは」
「きっと主の傷が深くなってしまったのはそこじゃないと思う」
「?」
「傷ついたことをずっと言わずに隠していただろう。あたかもまるで平気な振りをして」

 それでも子ども時代は、「あなたは悪くない」「ママのかわいい娘よ」と、よく母が慰めてくれたものだ。狭い世界で生きている幼少期は家族と、限られた交友関係がすべて。全肯定されるようなその言葉と抱擁で、全てが帳消しになる気がした。
 しかし、成長すれば子は大人になるもの。友達、学友、恋人、上司、会社の同僚。輪は広げたくなかろうが勝手に広がる。わたしは次第に他人へ打ち明けられなくなった。いつまでも他人からの悪意に傷ついて心の中で泣いているなんて、まるで多感な女子中学生のようではないか。そして、もしも打ち明けて、相手に否定されてしまったら。「お前は醜いから悪意を向けられて当然だ」と言われてしまったら。今度こそ本当に立ち直れなくなる気がした。

 一番怖かったのは悪意を向けられることじゃない。悪意を真に受けて、傷ついて、誰にも助けを求められなかったことだ。
 そして、じくじくと腐った傷は勝手に自分の評価をおとしめていった。

「……そっか。誰かに助けてと言えたらよかったんだ」

 本当に呪うべきは、家族を、友達を信じて、助けを求められなかったこと。

「過去の話じゃない、今も助けてと言うべきなんだ」
「そう、ね」
「あんたの周りはそんなに信用に足らん者ばかりなのか?皆あんたを慕ってる。助けて欲しいと一言言えば喜んで手を差し伸べるだろう」
「私、自分の周りの居る人たちのこと、信じられてなかったんだ」
「……」
「本音や弱いところをさらけ出して、否定されたり軽蔑されたりするのがずっと怖かった」
「誰も否定しないし軽蔑もしない。あんたは普段から自分の大切な人に否定されたり軽蔑されかねない言動をしているか? していないだろう」
「うん。家族も友達も、困ったり悩んだりしていたらできる限り力になりたいと思うよ」
「あんたの周りの人もきっと、あんたに対してそう思ってる」
「そうだったら嬉しいな」
「あんたは外面よくしようとしすぎるんだ。もっと自然でいい」
「ありがとう、#推し#。あなたに助けられた」
「全く素直でない主だと、手が掛かって困る」
「はは、ごめん。友達にもよく言われる。少しは素直になれた?って」
「よく見ているな、その友人は」
「うん、」
「あんたも、俺たちをよく見てくれている」
「そうかな」
「みんな主に感謝している。この本丸の主は、あんたでなければ務まらない」
「……ありがと」
「あんたは、そういう表情をしている方がいい」

 笑った拍子に、目尻に堪っていた涙がぼろぼろと頬を伝っていった。ずっと燻っていた心の澱は不思議と消えていた。

 

~例文終わり~

 


あの……普通に夢小説書いた方が早いのでは? と思わなくもないですが。耳から自分の声で悩みを聞いて、脳内にその人の声が聞こえてくる感じがね、いいんですよ……。

ちなみにこのワークを実施して以降、自分の顔 割と好きです。通りがかりに何故か容姿を褒められたり(何故か知らない人に褒められる……優しい……)、知人にも「最近きれいだね」と言われることが増えたので 良い傾向だと思います。

 

自分の中の推しと会話して ストレスを解消する方法、気になったらどうぞお試しあれ、です……!

 

最後に

私事ですが、わたしには 現実で苦しいとき 上記の方法でずっと話を聞いてくれたゲームのキャラクターがいます。
今月、栃木県足利市にて山火事が発生し、彼に縁のある無人の神社が全焼しました。近隣住民の方の多くが避難し、自衛隊による消火活動が今も続いています。被害がこれ以上広がらないこと、人命が失われないことをただただ祈っております。
コロナ禍が収まったら 伺いたかった場所だけに ショックが大きく、胸に穴が空いた心地です。心よりお悔やみ申し上げます。

 

今後 クラウドファンティングや寄付を通じて、微力ながら 復興のお力になれればと思います。

日々、Twitterで仲良くしていただいたり、優しい言葉をいただいたりする度、助け合いって本当に大事で 人生の本質だなと感じます。自分に余裕があるときは積極的に動いていきたいです。


それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

 

みなさまの日々の生活が より素敵なものになりますように……!

お礼および当ブログの使い方について

ご無沙汰しております。

前回の記事がきっかけでたくさんのお言葉をいただき、
新しい素敵な出会いにも恵まれました。

貴重なお時間を割いて読んでいただき、
またつながりを持っていただき、 本当にありがとうございます。

 

先月、はてなブログのブロガー様にも記事の中でご紹介いただきました。ご本人様のご意向をふまえ、記事へのリンクは控えさせていただきますが、心より感謝申し上げます。

 

わたしのブログでは、夢女子であるわたし個人のマインドについて、日々何に幸せを感じているのか、お話していきます。

 

趣味の具体的な話は二次創作やTwitterでくどいほど発信しているため、ここではメインの話題にしないつもりです。が、その人(と便宜的に書きます)のお陰で人生観と性格がまるっと変わってしまった程度に大好きなので、意図せず触れることはあるかもしれません。そのときは「ああ、大好きなんだな」とさらっと流していただけると嬉しいです。

 

書きたい記事ができました。近日更新します。

きまぐれな不定期更新ではありますが、また読んでいただけたら幸いです。

引き続きよろしくお願いいたします。

 

※2020年8月29日追記編集済

「夢小説が好き」と誰にも言えない君へ

 突然ですが、私は所謂「夢女子」で、夢小説が好きです。

 中学生の頃初めて夢小説の存在を知り、

 十年以上経った今でも好んで夢小説を読みます。


 また、自ら夢小説を書き、趣味の似ている方へ公開することもあります。

 

 しかし、ごく最近まで
 自ら「夢女子」を名乗ることも、
 友人や知り合いに「自分は夢小説が好きだ」と匂わせることも
 徹底的に避けていました。

 

 とある幻想が自分の中にあまりにも根強くあったためです。

 

 ”「夢女子の自分」「夢小説が好きな自分」はみっともない”

 

 今思えば、「君は何を言っているんだ?」という感じですが、
 わたしはこれが原因で随分長いこと苦しんでいました。

 

 

 この記事に書いたことはあくまでも私一個人の体験に基づいた所感です。

 

 以前の自分と同じく、生きづらさを感じている
 夢女子の方、夢小説が好きな方がもしいれば
 毎日楽しく過ごせるきっかけになってほしい、という思いで書いています。

 

 お心当たりのある方に、お付き合いいただければ幸いです。

 

 

 また、本記事ではアニメやドラマなど既存のキャラクターに対して恋愛感情を抱くという意味で、「夢女子」という言葉を使っています。

 私自身は「夢女子」であり、夢小説を書いたり読んだりしますが、

 同じように夢小説を楽しんでいる方の全員が「夢女子」という訳ではありません。

 本件に関する定義の詳細はページの下部へ注釈として記載しています。

 

1.「夢女子の自分」を肯定できるか?

「夢女子の自分」=「みっともない」?

 過去の私を含め、「夢女子の自分」をみっともないと思っている方は少なからずいるのではないでしょうか。

 というのは、SNSなどでたびたび目にする、「夢女子は女性オタクの底辺。マイノリティで地位が低い」という自虐や、一部の夢女子が「夢豚」という呼称を選んで使うことからの推測です。

 では、何故みっともない、と思うのか。他に「夢女子の自分」について、昔の自分ならどう思うのか。以前の思考に立ち返り考えた結果が次の通りです。

 

昔の自分が考える「夢女子の自分」

私の場合には3点挙げられると思いました。

 

(1)現実にはあり得ない、自分とキャラクターの恋愛を妄想しているのがイタい

(2)現実で男性に相手にされないから、実在しないキャラクターとの恋愛に逃避しているのでは? と思われそうで嫌

(3)「自分がイタい」自覚がないより自覚している方がマシな気がするため、対外的に自虐のポーズを取っている

 

 見事にネガティブなものばかりです。

 しかし、これらは、すべて自分の自己肯定感の低さから生じた、いわば幻想です。

 同様に今私が「夢女子の自分」について考えたときは、次の通りになります

 

今の自分が考える「夢女子の自分」

(1)現実にはあり得ない、自分とキャラクターの恋愛を妄想しているのがイタい
⇒自分をここまで妄想させるキャラクターの魅力が素晴らしいと思う。本当に好き。文章でも絵でもいいからとにかく形にして眺めたい。趣味が似ている人に共有できたら尚最高。

 

(2)現実で男性に相手にされないから、キャラクターとの恋愛に逃避しているのでは? と思われそうで嫌
⇒現実で恋人や旦那がいても夢女子は夢女子なので相関関係はない。
 そう思う人には思わせておけばいいし自分には関係ない。

 

(3)「自分がイタい」自覚がないより自覚している方がマシな気がするため、自虐のポーズを取っている
⇒自分が夢女子なのは、キャラクターに魅力があることの証明になる。

 自虐する必要もない。

 

 これくらい考え方が変わりました。

 次は、低かった自己肯定感を高めて克服するまでの一連をご紹介します。

 

 2.自己肯定の失敗例

「趣味の時間はもう終わり」?

 数年前、私の身の回りで一部の友人が、仕事の忙しさ・結婚・子育てなどを理由に趣味から離れました。

 私も例外なく「とりあえず就職できたし、結婚して親を安心させたい」という気持ちが強く、趣味から離れようと思いました。

 

 当時、私は現在と別のジャンルで同人活動をしておりこちらも断とうと思いましたが、どうしても書きたい話があったため、年に数回だけ、細々と新刊を出しました(内容は夢要素を含まない二次創作でした)。したがって夢小説とはすっかりご無沙汰で、このままならおそらく一生関わることもないだろうと思っていました。

自分で作った地獄にはまる

 趣味はさておき、それ以外の生活についてはあまり思い出したくない有様でした。
 まず、仕事が楽しくない。というのも、好きなことややり甲斐より収入の安定や福利厚生を取った結果、知識も興味もない業界に就職したためです。

しかし、自分が自分の意思で選んだ職業です。今更つまらないとやめるわけにもいかず、毎日「仕事は楽しい」と常に自己暗示をかけていました。

 やがて仕事に慣れてきて給料が上がったり上司に褒められたりすることもありましたが、仕事自体には相変わらず興味も熱意も持てませんでした。

 それでも同期や同部署の人たちが好きだったので、殆ど彼らの顔を見るためだけに職場に行っていました。


 そしてプライベートでは、友人や知り合いが仕事で成功し、あるいは結婚していき、取り残される焦りを感じ始めました。

 私自身、一人の時間を大切にしたいタイプで結婚願望はあまりありませんが、親戚や職場の目が怖くて、早く結婚しなければ自分が辛くなると自分を追い詰めていました。また、無駄にプライドだけは高かったため、嫁に行き遅れたことで「周りに笑われる自分」や「親にがっかりされる自分」が解釈違いでした。


 上記の一連がストレスになったのか、就職して1年経たず体調に異常が現れました。長期間の原因不明の発熱、月経不全、過食症、拒食症、不眠症等を併発しましたが、いくら検査を受けても原因は不明。

 しかし、やはり病は気からと特に会社を休むこともなくその後約2年間無理矢理職場へ出社し続けました。

 朝が来て電車に乗る度、「いっそ隕石とかミサイルとか落ちてきて明日世界終わらないかな」と思いながら生きていました。

 

「あ、明日死ぬかも」

 とある日、42℃の高熱を出しました。いくら解熱剤を飲んでも切れた瞬間にまた上がり、病院へ薬を貰いに行く元気もなくなって薬が切れました。市販薬で数日ごまかしましたが熱は下がる気配がなく、5日が経過したあたりでもしかしたら「あ、明日死ぬかも」と思いました。


 少し前まで「明日世界終わらないかな」と思っていたのに、いざ死ぬかもと思うと結構心残りがあるものです。

 勿論人並みに楽しいことも沢山ありましたが、趣味の面では自分に嘘をつくことが多かったなと思い出します。周りにどう思われるか気にして自虐ばかり繰り返し、言いたいことを言わず、書きたいものを書かず。誰のための人生だったのでしょうか。

 もし回復したら、プライドとか体面とかどうでもいい、悔いが残らないように全力で本当に好きなことをしよう、と決めました。市販薬はその日でストックが丁度切れましたが、薬を飲むのをやめた次の日、熱が下がりました。

 pixivで数年ぶりに夢小説を検索し、読みながら泣きました。

 

  3.「自分のためにものを作る」

もう一度夢を書く

 長らく封印していた夢小説を読んだお陰なのか、わたしの体調はみるみる回復し、2年治らなかった体調不良も全快してしまいました。単純すぎて笑えます。
 10代の頃書いていた夢小説を、もう一度書きたいという気持ちが芽生え、気付けばpixivのアカウントを取得していました。

 ここまで苦しむ前に早く気付けばよかったのでしょうが、プライドが高く頑固な性格だったため、きっかけがないと変われなかったと思います。

 それからは自分の思うままに、自分の書いたものをとりあえず「完成」と呼べるレベルまで練り上げて、定期的にpixivへ投稿するようになりました。


 面白かったのは、自分が本当に好きなものが何か、読みたいものが何なのか、案外自分ではあまりわからない、ということです。

 本当に納得が行くものを作れるまで何か月か試行錯誤しました。

 

作品を完成させる喜び

 自分の好きなものを思うままに書くと、自分が思ってもみなかったキャラクターの好きなところが沢山発見できて本当に楽しいです。技術不足で思い通りに書けない葛藤もありますが、もっと自分の技術を磨こうと意気込む動機付けになります。

 そして自分が本当に読みたかったものを作り上げて、自分で通して読んだときの感動な何物にも代えられません。


 文章や絵が上手いとか下手とか、内容が高尚とか下品とか全く関係ないです。


 自分が納得できるものを作れると、「これでよかったんだ」と心から思えて、勝手に一人で自分で感動できてしまいます。

 誇張でもなんでもなく、「ああ、これを書くために今まで辛い思いして生きてたんだな」とさえ思えます。

 

 だって、世界に一つしかない、自分のために作られた自分が好きなものだけを集めて形にした夢小説を読めて、それを作ったのは他でもない自分なんですよ。
 もうめちゃくちゃハッピーで心の底から大満足ですし、それを作った自分も大好きだなと思いました。

 

 4.好きなものを共有できる楽しさ

「夢女子の自分」と他の誰かの関係

 自分のために書いた作品を同じ趣味の方に公開すると、また別の楽しさがあります。
 自分が好きな映画やアニメを誰かが見てくれるととてもわくわくする感覚に似ています。
 「自分が好き」である条件に、「個人的な思い入れ」などの要素が追加されている分、上位互換です。

 

 また、大変幸せなことに、趣味の似ている方から直接感想をいただく機会にも恵まれました。
 自分が最高だと思って書いたものを褒めていただけるのは心から嬉しいことです。

 

 そして先月末、低かった自己肯定感を十分克服できたな、もう潮時だな、とふと思いました。

 

 自分が夢女子であることについて、誰に何を言われてももう大丈夫だと思えたため、一部の友人や知り合いにも夢女子であることをカミングアウトしました。

 これをきっかけに縁が切れる人もいるかもしれないと思いましたが、連絡がつかなくなったりSNSでブロックしてくる人は一人もいませんでした。みんな心が広くて大好きです。

 

 おわりに

 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

 この記事を読んでくださったあなたが、少しでも毎日楽しく過ごせるきっかけになれば何よりです。

 また、もし自分のような夢女子の方が沢山いるならば、支援に繋がる活動をしたいと考えています。


 今後も定期的に自分の満足の行く作品作りや自分との向き合い方について記事を書くかもしれません。
 よろしければまたお付き合いいただければ嬉しいです。 

 

 

 

 

 めちゃくちゃ余談ですが、自分の好みを総てぶち込んだ作品を作って投稿すると、
 それをいいねした人のブックマーク覧から自分の好みドンピシャの作品が探せることも知りました。最高です。

 

【注釈】
 このブログにおける夢関連用語の定義をまとめました。

◆夢女・夢女子
 既存キャラクターへ恋愛感情を抱く女性、特にその感情を日常会話やSNS等で発信する女性を指します。既存キャラクターはアニメやドラマのキャラクターのこともあれば、実在のアイドルのこともあり、時と場合によります。

◆夢要素
 アニメ、ドラマ等の既存キャラクターと、オリジナルキャラクター=夢主人公の恋愛要素を含むことを指します。
 例えばアイディアファクトリー株式会社(オトメイト)の『薄桜鬼』シリーズや株式会社ブロッコリーの『うたのプリンスさまっ♪』シリーズのようにキャラクターとの恋愛を楽しめる恋愛シミュレーションゲーム(乙女ゲーム)をイメージしていただければわかりやすいでしょうか。
※公式ゲームジャンルは薄桜鬼の場合「女性向け恋愛アドベンチャーゲーム」、うたプリの場合「キスよりすごい音楽って本当にあるんだよADV」です

◆夢主人公
 既存キャラクターと恋愛させることを目的に作ったオリジナルキャラクターを指します。

◆夢小説・夢漫画・夢絵
 既存キャラクターと夢主人公の恋愛要素を含む二次創作作品の例です。
 これらは各SNSにて一般のファンの目に触れぬよう棲み分けされた上で、密かに発信されています。

 また、夢○○と一口に言っても、読む場合、書く場合共に様々なパターンが上げられます。
 (例)
 ・キャラクターと恋愛する夢主人公に自己投影する場合
 ・夢主人公も一人の設定を持ったキャラクターとしてカップリング的に楽しむ場合

  また、夢小説の読み手・書き手が必ず夢女・夢女子であるとは限りません。
  自分自身はキャラクターへ恋愛感情がなくてもカップリング的に楽しむ方、
  夢小説を1つの作品として楽しむ方も沢山います。

 

参考サイト
・「ドリーム小説」(2020年7月9日 (木) 21:19 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%B0%8F%E8%AA%AC